ザ コカ?コーラ カンパニー(米國本社)の最高経営責任者(CEO)で
次期會長のジェームズ?クインシー

 

ザ コカ?コーラ カンパニー(米國本社)の最高経営責任者(CEO)ジェームズ?クインシーが、2019年1月にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総會に參加し、パネルディスカッション「プラスチック経済の変革」に登壇しました。「2030年までに、販売する容器の100%に相當する量の容器の回収?リサイクルを推進する」という目標を掲げてから1年のうちに、どんな取り組みをしてきたのか? その成果を振り返りました。

語り=ジェームズ?クインシー
寫真=World Economic Forum / Sikarin Fon Thanachaiary

 

■「100%リサイクル可能なPETボトルの技術を、業界を超えて活用してほしい」

昨年このダボスでのWEF年次総會で、「廃棄物ゼロ社會(World Without Waste)」の実現に向けて取り組みを始めることを宣言しました。それから1年。2019年の年次総會を終え、我々がどんな結果を殘すことができたのかを考え続けています。

私たちはさまざまな成果をあげることができました。たとえば、世界全體での容器回収率は59%にまで上昇しています。一部の國では、製品に使用されるボトルや缶の25%以上にリサイクル素材を使用しており、4ヵ國で100%リサイクル素材を採用したPETボトルを販売しています。

當社は、目標達成に向けて取り組みを続けており、同時に、同じ目標に向けて課題解決に取り組んでいる他の企業や団體からもインスピレーションを得ています。こうした取り組みへの機運は高まっていますが、一つの企業の力では成し遂げられないことは明らかです。力を合わせて挑戦するのは素晴らしいことであり、また、企業、政府、NGOが協力し合わなければ、根本的な問題を解決することはできません。

こうした理由から、當社は先日、「プラントボトル(PlantBottle)?」の技術情報開示を発表しました。これにより、競合他社を含む多くの企業が同技術を広く活用できるようになります。「プラントボトル?」は、サトウキビから砂糖を精製する過程で生じる植物性の廃棄物(廃糖蜜)を使用して生産される、100%リサイクル可能な世界初のPETボトルです。この技術情報開示により、PTEボトルに限らずさまざまな容器におけるバイオプラスチックの普及率が向上し、産業の枠を超えた大きな変革がもたらされるはずです。それこそが、「プラントボトル?」の真価だと考えています。

 

■「廃棄物ゼロ社會」実現に向け、さまざまな共同事業を実施

私たちは、WEFの「Global Plastic Action Partnership」などとも長期的な協力體制を築き、循環型経済の構築によってプラスチック汚染をなくす取り組みをサポートしています。

さらに、中小企業が大きな目標を達成できるよう支援する投資運用會社「Circulate Capital」へも、共同出資しています。昨年10月、「Circulate Capital」は「Circulate Capital Ocean Fund」の設立を発表しました。これは、海洋や自然環境におけるプラスチック汚染の危機に取り組むためのファンドで、ザ コカ?コーラ カンパニーの他に5つの企業が出資し、9,000萬ドルが集まっています。

その他、より多くの場所で利用できる、より良いリサイクル方法の開発に取り組む研究やプロジャクトにも投資しています。

昨年末、當社はリサイクルに関する二つの投資案件を発表しました。一つは、Loop Industries, Inc.との提攜です。これにより、PETボトルのリサイクル素材使用率の向上やリサイクルPETの使用を促進していきます。もう一つは、Ioniqa Technologiesへの投資です。同社は、PETボトルをより有効的に活用するため、PETボトルに付加価値をつけて再利用する取り組みを行っています。

これらは、「廃棄物ゼロ社會」の実現に向けた私たちの取り組みに変化をもたらしてくれた共同事業の一部にすぎません。

想像してみてください。もしも、私たち全員がこの問題を解決するために、それぞれの技術と資金を出し合ったら。もしも、私たち全員が不適切な場所への容器の投棄を防ぐために協力することができたら。そしてもしも、私たちがこれを誰かの個人的な問題ではなく、皆で責任を分かち合うべき問題だと考えられたら。そうすればきっと、あっという間に「廃棄物ゼロ社會」は現実のものとなるでしょう。